「リンパマサージって右側から左側から?どこから始めると一番効果的なの?」と疑問に思ったことはありませんか?
マッサージを始める部位や方向は学んだスクールでも違います。ITSでは左脚から始めます。
一般的には東洋式では左側から、西洋式では右側からと言われています。
理由は東洋式では、血液循環に基づく理由です。左足には心臓、右足には肝臓の反射区があるため、血液を送り出す心臓を整えてから肝臓に血液を送り、老廃物を解毒させる為と言われています。
東洋医学では、人間の体は陰と陽の二つのエネルギーで構成されていると考えられ、陰のエネルギーを活性化させると体をリラックスさせることが出来ると言われています。
西洋式では身体に負担の少ないように、心臓から遠い所から始め、心臓に負担がかからないようにする目的と、腸の反射区の配置から右側からのスタートになります。また西洋式では神経交叉がないと考えているので右脚からということになると思います。
また、こんな考えて方もあります!左半身は右脳の支配下なので、右脳が活性化すると、人はリラックスし入眠しやすいため、眠りたいひとには左側からとも言われています。
もし右側から強めの力で、しっかり詰まったリンパを流そうとマッサージしすると、冷静な左脳が「痛い、苦痛」と感じてしまうので気持ち良さを感じてもらいやすくする為に左側から始めるとも言われています。
マッサージの種類でも始める箇所は違います。
タイ古式マッサージは、仰向けで足から施術を始めるのが基本のスタイルです。タイ古式の場合、陰陽論の考え方から男性は右脚から、女性は左脚からおこないます。左脳をよく使う男性は右脚から、右脳をよく使う女性は左脚から。また、「身体の筋肉の70%が脚にかるので、脚をほぐすのが全身をほぐす近道」だと言われています!色々な考え方があって面白いですね。
どれが正しいというわけでも、正しくないというわけでもありません。
リンパの流れる経路は体の末端から鎖骨下静脈角に向かい、一方向に流れます。
下半身のリンパは鼠径リンパ節を経由して、身体の深部の乳び層を経由して胸管を通って左鎖骨下静脈角に流れます。腕は腋窩リンパ節を経由し、顔は耳下腺リンパ節を経由して頸部リンパ節から鎖骨下静脈角と流れ、最終的に左側の鎖骨下に全体のリンパの70% 右側の鎖骨下に全体のリンパの30%が 静脈に合流して排出されるので、リンパを流す目的なら左脚から右脚からという前に最初に鎖骨から流すことが、リンパが流れやすくなると言われています!
専門的に言えばリンパを効率よく流すには鎖骨→顔→脇→腕→鼠径部→脚の順になります。
ただ、私はあまり気にしていません。リンパの流れは末端から鎖骨下静脈角まで12時間~24時間とゆっくり流れていくので、マッサージしたことで急にリンパがガンガン流ていくとは思えないので、カウンセリングをしてお客様が一番辛い部位から始める事もあれば、リンパの流れる方向を意識して鎖骨から流すこともあります。また、最初にもみほぐしを入れたり、最後にストレッチを入れたり、お客様の身体や心の状態を感じ施術する部位を考えて施術しています。
東洋式、西洋式色々あって、マッサージの世界は奥深いですね!日々勉強です!
ITS名古屋校 神野あさみ