夫が【急性リンパ性白血病】と戦っています。
本当に突然の事でした。
腰椎破裂骨折から、奇跡の講師復活を果たして目まぐるしい日々の中、夫の異変に気付いたのは2月の末でした。
熱があるというので病院に行くように急かしました。
血液検査をすると、白血球が異常に多い事がわかり、がんセンターに血液検査の結果を送ってもらうと、翌日には命にかかわるので急いでくるようにとがんセンターから連絡が入り、そこで告げられたのが【急性リンパ性白血病】でした。
2.3日遅れたら、ちょっと打っただけでも青あざになったりしてたと言われました。すぐに治療が必要なのでそのまま入院になりました。
なぜ夫が?昨日まで普通に仕事して、お酒も飲んでいたので、信じられませんでした…
次女が中国に仕事で行く二日前だったので、心配かけるので言わなくてもいいですかと担当医に聞くと…
数週間で亡くなる事もあるので、娘達と兄弟には伝えてくださいと言われ、事の重要性を感じました。
二人の娘にはこう告げました。
「お父さんが急性リンパ性白血病になった。でもお父さんは13年前5年生存率23%の下咽頭がんを乗り越えてきた!だから今回も絶対乗り越えられる。
今後一切一ミリたりともお父さんがダメになるとは考えないで!お父さんが家族と笑って食事をしたり、楽しく旅行をしていることだけを描いて、家族でお父さんを全力でサポートしていく!
だから普通に生活しなさい。中国にも行きなさい。お母さんも仕事もするし、アジアマッサージ大会もチャレンジしながら、お父さんを全力でサポートすると伝えました。
子供たちも前向きに捉えてくれ、泣いたりする事はありませんでした。
治療方法は3週間の抗がん剤治療と2週間の自宅療養を10クール行います。
告知をしてすぐに長女からこんなメッセージがきました。
お父さんは今ボクサーなの。
お父さんが白血病って聞いたと時、頭の中で絵が浮かんだのね。
ある日突然65歳の余生を楽しむじいさんが、突然リングに上がらされてゴングが鳴ったの。
目の前の対戦相手は【急性リンパ性白血病】敵がジャブを打ってきてもお父さんは一人で闘うしかないの。
そして【白血病】に何の知識も無いお母さんがセコンド役を指名される!おかあさんはどうやったら敵をノックアウトできるか必死に勉強しだす!
ボクサーのお父さんはセコンドのお母さんの、アドバイスやケアが無くては試合はうまく進まない。でも、あくまでも闘えるのはボクサーのお父さんだけ。
私もゆりかも、孫達も座席から応援するしかできない!
二人でこの試合を乗り切って、1年後自由への切符を勝ち取ろう!!
私達夫婦のゴングは既に第2ラウンドが終わり。第3ラウンド中です。
第3ラウンドで夫はかなりジャブを食らっています。でも必死に戦っています。
あたしはリングの脇で夫に頑張れと支えることしかできません。
そんなさなかのアジアマッサージ大会でした。辞める言い訳はいくらでもできたけど、私はあえて挑戦をやめようとは思いませんでした!
夫の応援や協力もあり、戦い切れたアジアマッサージ大会でしたが、夫にメダル持って帰って来ることは出来ませんでした。
メダルを首に掛けてあげられなくってごめんねと夫に伝えると、元気に帰ってきたのが一番のメダルだと慰めてくれました。
来年の1月頃までこの試合は続きます。
私達家族は絶対に負けません!
頑張ります。
ITS名古屋校 神野あさみ